身の回りに起こるへんてこなこと。
私自身のへんてこなこと。
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バーチャンの事で学んだこと2010.09.08 Wednesday
9月になりはしましたが、まだまだ真夏のような気候にうんざりですね。
皆様体調の方はいかがでしょうか? どうぞくれぐれもご自愛され、お元気にお過ごし下さい。 さて、バーチャンがアルツハイマー型の認知症と診断されるまでの2年間と、その後の1年半余りの中で、私が経験し、 JUGEMテーマ:在宅における認知症の家族の介護について 大変ご無沙汰しました。2010.08.12 Thursday
半年以上も更新もせず、ご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした。
昨年の10月にアルツハイマー型の認知症と診断されてから、そのまま専門病院へ入院したバーチャンは、2週間の入院生活を経て退院後は、民間の居宅型グループホームへ入所していました。 包丁を振り回していた姿が目に焼きついていた私は、バーチャンに会うことを極端に恐れてしまい、退院したその日、帰宅もせずにそのまま入所先のホームへ連れて行きました。 その頃はまだまだ足腰も達者で、杖をついて外を散歩(徘徊)する元気もあったのですが、半年もしない内に言葉も満足に出ない状態になり、部屋でじっとしている時間が多くなり、介助無しでは立つこともできなくなってしまいました。 アルツハイマー型の認知症は徐々に身体の機能を奪っていく病気ですが、バーチャンの場合は僅か半年で介護認定が2から4に上がってしまうほど、進行がはやかったのです。 この状況を鑑み、また施設に支払う費用や毎日のように掛かってくるホームの電話に辟易していたこともあって、思い切って在宅の介護に切り替えたのでした。 ケアマネージャーさんと何度か話し合い、一月の内の20日間を特別養護施設のショートステイというサービスを利用し、残りの10日間を私が自宅で介護する方法を取ることにしました。 この方法は私にはとても有効な方法でした。 今までエンドレスで、終点の見えない介護に不安と苛立ちを感じ、絶望に近い状況だったのが、10日間だけ頑張れば、あとの20日間は解放される。 しかもその10日間を5日ずつに分けたのですから、負担は随分軽減され、気持ちも軽くなりました。 何より些細な悩みも親身になって相談に乗ってくれるケアマネさんの存在はとても心強かったです。 腹を割って話し合いを重ねる内に、私の気持ちを汲んで色々なアドバイスを的確に頂けるようになって、漸く「私は一人じゃない」と思えるようになっていきました。 ケアマネさんやヘルパーさんの助けを得ながら、在宅介護を続けていた5ヵ月後、とうとうショートステイ先の特養施設から入所の知らせがきたのです。 「ベッドが空きました。入所の手続きをしに来所して下さい。」 7/27早朝のことでした。 今、バーチャンは看護士さんが毎日の健康管理をして下さる特養で、多勢のスタッフの方に見守られ何の心配もなく暮らしています。 私としては一つの大きな山を登りきった気持ちがしています。 順番を待っている人が多すぎて、死んでも特養には入れないと聞いていて、8割型は諦めていた私には神様からの贈り物のように感じられてなりません。 8/1に満99歳になった祖母。 一時期は「この人を殺して、私も・・・」と思い詰めたこともありましたが、今は100歳を目標に頑張って欲しいと思っています。 さぁ!釣りに行くぞー!!(笑) PS/ブログを休んでいる間に励ましのメールやお電話を下さった方々へ、心から感謝申し上げます。 特養に入れたとはいえ、年齢が年齢ですので、いつ何時入院の知らせが来るかもわかりませんから、以前と同じ生活とブログの更新は出来ないと思いますが、気が向いたら更新したいと思っていますので、これからも宜しくお願いします。 JUGEMテーマ:在宅における認知症の家族の介護について
JUGEMテーマ:健康10月4日のお返事2009.10.08 Thursday
みなさん、励ましのコメントありがとうございましたm(__)m
コメントを頂いていたのは知っていましたが、医師との見解の相違で話しが一転二転していまして、今後の動向がまだ決まらずにいます。 なので、お返事を返すことができずにいました。 ごめんなさい。 バーチャンはお薬の効果の為か病院では落ち着いているようで、退院の許可が直ぐにも出そうです。 しかし、私自身が金曜・土曜のショックから立ち直れず、もう少し離れている時間の必要を感じています。 強引に事を進めるべきか、一旦は退院させて自宅でもう少し様子をみるべきか・・・悩んでいます。 今なら空いている施設があるのですが・・・。 入院2009.10.04 Sunday
10/3 朝8時頃バーチャンと犬の朝食を持って行った。
家の中は居間から仏間、客間とどの部屋も、ゴミや衣類が散乱していて、足の踏み場もない有様に変貌していた。 箪笥の引き出しは全て引っ張り出され、冷蔵庫は開けっ放し、キッチンの床にはお砂糖の粗目がばら撒かれていて、歩く度に足の裏に異物がくっ付いた。 粗目が床に落ちていたのは、恐らく自分で朝食の用意をしようとして冷蔵庫に入れてあった粗目の瓶の蓋を開けた時、中身をこぼしてしまった為で、引き出しが出されていたのは荷物をまとめた為と想像できた。 見ると疲れ果てたのかバーチャンは椅子に座って眠っていた。 私はバーチャンを起こすこともせず、黙々と片付けを済ませ、犬にエサを与えて自宅に帰った。 昨日のことは恐らく何も覚えていないだろうし、今までも、一晩空ければ昨日とは別人のように落ち着きを取り戻してきたので、目が覚めたら私がテーブルの上に揃えた朝食を食べてくれるものと思っていた。 ただ、今までと違うのは、全ての出入り口に鍵をかけたこと。 また徘徊されることを恐れて、外へ出ないようにしたのだ。 午前10時頃だったろうか? 隣で大きな物音がした。 見に行くとバーチャンが居間のガラス戸を開けようとして、窓の側に置いてある飾り棚を引き摺り出している最中だった。聞こえてきた「大きな音」は棚を少しでも軽くする為に中身をなぎ捨てたからだったのだ。 棚を何とかどける事ができたバーチャンは必死で窓を開けようとする。 でも、窓には2重ロックをかけてあるので、当然開く訳がない。 すると今度は愛用の杖を持ち出してガラスを割り始めた。 どんな事をしても外に出ようとするバーチャン。 形相が変わり私の話しかけには一切応じない。 急ぎケアマネージャーさんに電話をかけ、来てくれるように頼んだ。 間の悪いことに担当のマネージャーさんが休みとのことで、他の方が来て下さったのだが、初めての家を尋ねて来たのだから時間は相当かかった。 相当かかった時間の内に、バーチャンは玄関のガラスも叩き割っていた。 興奮は頂点に達していたのだろう、割れたガラスの向こう越しに、真っ赤な鬼の形相で杖を振り回しているバーチャンの顔がチラリと見えた。 漸く到着したケアマネージャーさんに昨日から今までの経緯を話し、今後どうしたら良いかを相談した。彼ら(2人で来られた)は兎に角本人を落ち着かせ、1回だけお世話になったことがある痴呆症専門の病院で診てもらう事を勧めた。 しかし、私が顔を見せると余計に興奮すると思われた為、説得は私抜きで彼ら2人だけでしてもらうことにした。 普通は利用者宅において(介護サービスの利用者ということ)ケアマネージャーだけで長時間話すことはまず無い。保護者(家族)がいる場合は家族が必ず同伴して、話し合いが行われる。 だが今回はそんな余裕は無い。 お二人は2時間余りをかけて説得してくれた。 午後2時、病院に到着した時、やっと安堵したのか、私のお腹の虫がグーとなったw 朝から何も食べていなかったのだ・・・。 グーグー鳴るお腹を押さえながらカウンセリングを受けるw 担当違いだというのに、ケアマネージャーさんも一緒に話しを聞いて下さった。 医師の話しだと、バーチャンは脳の萎縮で進行した痴呆により「夜間譫妄症(やかんせんもうしょう)」という症状に襲われいるとのことだった。 譫妄症とは幻覚や幻聴により、恐怖感に襲われそこから逃れようとしている状態で、バーチャンの場合は「お父さんに会いに行く」と言っていたことから、その約束を守る為に必死だったのだろうとのことだった。 つまり、自分は約束を守りたいだけなのに、それを阻害する私に敵意を持ったのだと・・・。 この症状は薬を飲むことで改善された例が多く、夜はその薬と共に睡眠剤を使うことで夜間の行動を制限できるだろうと言われた。 つまり自宅でも暫くの間は今まで通りの生活ができるとのことだった。 鬼の形相でガラスを割っていた姿を見た時、既に私は何処かに預けることを頭の片隅で考えていた。ケアマネージャーさんも同意見だった。 しかし、先生の話しを伺っているうちに無理に閉じ込めようとした私にも非があったこと、薬で改善できることを知り、連れて帰ろうか?と心がグラついた。 「連れて帰った方が良いでしょうか?」 私の問いに、ケアマネージャーさんは「ベッドの空きを確認してもらうまで、判断は待ったらどうですか?」と返してくれた。 何だかんだ言っても、自分が生まれた時から側にいてくれたバーチャンだ。 バーチャンが何をしようと庇いたい気持ちもあるし、まだ自分だけでもやれるという思いもあった。 しかし、今こうして静かな朝を過ごしていると、あの時ケアマネージャーさんの冷静な応対に感謝せざるを得ない。 もし、私一人だったら恐らくバーチャンを連れて帰って来たはずだ。 そして、また同じことを繰り返していたかもしれない。 バーチャンを、痴呆症による夜間譫妄症治療の為に入院させた私の今の正直な気持ちは「バーチャンどうしているかな?」だけだ。 居なくなったらさぞせいせいするだろうと思っていた私は、私自身に裏切られた思いだ。 さて・・・そのままにしてある割れたガラスを片付けましょうか・・・。
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